プレゼンテーション,スキル

集団リハビリにプレゼン技術を用いることで得られる効果とは?

こんにちは、「集団プレリハ」管理者のかものはしです。

かものはし
プレゼン技術を用いることで集団リハビリがもっと楽しくなります!

今回学習する内容にあたり参考にした本は、株式会社ザ・アール出版の“これだけは知っておきたい「プレゼンテーション」の基本と常識”です。

本の内容に合わせて、集団リハビリを行う上での注意点を話していきたいと思いますプレゼンと言えばビジネスで使用するスピーチやパワーポイントのスライドを使ったものだと思われがちですが、翻訳すると「提示」「表現」「提出」と出てきます。

この本ではプレゼンテーションを「目的をもって相手に働きかけること」と位置付けており、集団リハビリを行う上でも「指導者が参加者に向けて運動する機会を作る」といった同じような考えが当てはまると思います。

ちなみにこの本では1対1と多数に向けての方法を書いていますが、ここでは集団リハビリなので1対1の方法については詳しく述べていません。

プレゼンテーションを成功させる3つの要素

プログラム(内容)

目的や対象、時間などの条件を踏まえて、内容や構成を組み立てることです。

集団リハビリの場合は、身体面や認知面など、どの目的で行うのか。部屋の広さなど参加人数はどの程度が良いのか。実施時間は午前か午後か何分程度が良いのか。他にもたくさんの構成要素があると思いますので、出来る限り実施前に計画を立ててみましょう。

なかなか計画が立てれない方には、「集団リハビリに使えるアイデアはメモから始まる!」を読んでみてください。

 

実施計画書は硬い文章で作ろうと考えると、上手に作ろうと無駄に時間をかけがちです。文章校正は気にせず、自分が今が思った通りに考えを紙に言語化してきます。

私が良く考えをまとめるときに使用するツールはマインドマップです。ここでは書き方は述べませんが、ネットを探すと詳しく書かれています。私は紙ではなくパソコンで書いており、「Xmind」というソフトを使用しています。本来は有料ですが、無料版もあり必要最低限のことが出来るのお勧めです。

プレゼンテーションスキル(伝え方)

聞き手の興味を引き、しっかり理解してもらい、さらに行動に移してもらえるようにプレゼンテーションの内容を伝える技術です。

どんなに良い情報を持っていても相手が興味を持ってもらえなければ意味がありません。例えば難しい専門用語よりなじみのある言葉を使用したほうが、話す途中での相手の理解度は早まります。話している途中で言葉の意味が分からなくなれば、それ以降の話は耳に入ってきません。

集団リハビリで話したことや運動に関して、その場限りで終わってしまうのはもったいないです。自宅でも実践してもらえるように相手の興味を引いてあげましょう。

 

人前で緊張しやすい方は、「集団リハビリなんて怖くない!」人前で緊張しない方法を読んで改善を図っていきましょう。

パーソナリティー(人柄)

誰が話すのか考えてみましょう。

上に立つ人や名がある人という訳ではなく、「感じの良い人」「人柄が良さそうだ」と思われる人です。「愛想が悪い人」では集団リハビリの雰囲気も悪くなるでしょうし、「あの人がするなら行かない」と参加を拒否することもあるかもしれません。

「利用者と接するときはいつでも頭をペコペコしておくのが良い」という訳ではなく、日頃より笑顔が出せる人、立ち居振る舞いなど非言語的コミュニケーションが上手な人のことです。

重要なのは自分の癖をつかむこと

プレゼンテーションスキルの改善や強化を図るためには自分の癖や傾向を掴むことが重要であると本書で描説明されています。

大きく人のタイプを「理性ー感性」に区分され、言語量の配分も「多いー少ない」に区分されます。

  • 理性とは、感情に走らず道理に基づいて考え、判断する能力
  • 感性とは、感動的刺激や印象を受け入れ、反応する能力、感受性

そして4つの区分に分けることが出来ます。

言葉を多く発するのか、あるいは少ないのか。口から発せられるもおの以外、ホワイトボードなどに書いた文字も含まれるものだと思います。

感性が豊かであり、言語量が多いタイプ

「ノリは良いが、話が長い」。その場の雰囲気は盛り上がるとは思います。ただ話にまとまりがないので、最終的に「何が言いたいのか分からなかった」と思われる可能性があります。

解決策としては、時間配分や重要視として言いたいことを決めておくといった計画を立てておくことが良いです。

感性が豊かであり、言語量が少ないタイプ

「ノリは良いが、相手に伝わらない」。ノリは良いので、その場の雰囲気は盛り上がるとは思います。ただ言葉が少ないので相手が得られる情報は少ないです。話のつながりも一貫性がないので相手にとって理解がし辛くなると思います。

解決策としては、感情だけで話すだけではなく、具体例やデータ(出来るだけ簡単に、難しいことは相手の理解をその場で止める)を使って「何故しないといけないか」と言った会話を入れ込むことが必要です。

理性的であり、言語量が少ないタイプ

物事を合理的に考えることで必要なこと以外は言葉として発しません。単調作業になりがちなので面白味や楽しみに欠けるので、次第に参加を遠慮される可能性もあります。

解決策としては、ちょっとした雑談などを運動の休憩時間の間に入れ込むなど、単調作業にならないように気を付けます。集団リハビリに全く関係なさそうなことでもその場の雰囲気作りに大切や役目を果たすと思います。

理性的であり、言語量が多いタイプ

物事を論理的に考えるため言葉として多く発しようとします。内容は丁寧あり道筋は合っているように思えますが、情報が多いので利き手の理解は次第に薄れてくると思います。

解決策として集団リハビリに参加している人のレベルに応じて、出来るだけ簡単に物事を伝えることです。理解度をワンランク下げた進行も考えてみてください。話のレベルを下げすぎて幼稚すぎる内容は逆効果なので注意が必要です。

プレゼンテーションの基本スキル

第1印象が大切、人は見た目と声で決まる

皆さんはメラビアンの法則を知っていますか?「人の見た目は9割」と言われるように初対面の人での第1印象は3~5秒で決まると言われています。どんなに良い人でも初めの印象が悪いと改善するのに時間を必要とします。何度も顔を見る方にも大切ですが、特に初めて会う人には気を付けましょう。

視覚情報(髪型や服装、清潔感など):55%

髪の乱れを直すこと、服装は決められている場合は汚れやほつれがないかチェックします。靴が汚れていないか、足元から見る人もいますので要チェックです。

聴覚情報(声量や話し方など):38%

顔の表情にも関係しますが、緊張すると顔がこわばり普段のような声質ではなくなります。早口になってしまうこともイメージは悪くなります。初めての場合などでは計画前からセルフイメージを作っておきましょう。

言語情報(話す言葉や内容など):7%

第一印象は3~5秒と言われており、登場してから初めの挨拶が重要な時間です。その後の進行手順は実践を積まないと難しいところもありますが、初めの挨拶文は日頃より意識付けることで難しくないことだと思います。

双方向とのコミュニケーションのポイント

1対1位のプレゼンで行う技術ですが、集団リハビリでも使用することが出来ます。

進行を進める中で数人の対象者を決め話を振ってみましょう。そこで得られた相手の反応を見ながら、全体の指標として興味や理解度を探ることが出来ます。良い反応が得られなかったら修正をかけることで改善を図ります。

話の組み合わせを3パターンに分ける

今回は熱中症対策について3パターンを紹介します。パターン毎に善し悪しがあるので、集団リハビリを行う対象者の理解度に合わせて進めていきましょう。

ホールパート法

初めに話の全体内容を話し、次に部分的な内容を話し、最後に再び全体的な内容に触れる方法です。
例えばこんな話し方です。「これから暑くなり熱中症の季節になります」「1つ目に行ってほしいことは無理せずにエアコンを付けましょう」「2つ目に…」「3つ目に…」「以上①②③のことに注意しながら熱中症を予防していきましょう」

PREP法

①P:Point(結論)②R:Reason(理由)、③E:Example(事例)④P:Point(結論)という流れで話を進めます。ホールパートより論理的な話になり納得しやすいかと思います。ただ話が長くなる恐れがあるので、理解が得やすい参加者に行ったほうが良さそうです。
例えばこんな話し方です。「①熱中症対策には無理せずにエアコンを付けることが必要です②何故なら熱中症は屋外より屋内で発生することが多いからです③ここ数年では3割から4割の方が自宅で熱中症になっており、その方の多くがエアコンを付けていませんでした④そのため、熱中症対策として無理せずエアコンを付けましょう。」

時系列法

物事を行った順番に話す方法です。過去や現在の出来事を積み重ねて、そこから今後の予想や展望を話すときに有効な方法だと言われています。

例えばこんな話し方です。「去年は多くの方が熱中症で倒れたというニュースが流れていました。今日も日中気温は25度まで上がるそうです。来週の天気予報ではさらに暑くなるそうでより注意して熱中症対策が必要になりますね」。

 

多数の人を対象にするプレゼンテーション

聞き手を意識することでコア・メッセージを決めます。ここでは3パターンを紹介します。パターン毎に善し悪しがあるので、集団リハビリを行う対象者に合わせて進めていきましょう。

(起ー承ー転ー結)型

(起)で興味を持ってもらい、(承)で一番話したい内容を語り、(転)で視点を変えて、(結)で話の全体をまとめる王道の方法です。皆さんも文章作成など一度は使ったことがある方法だと思います。

(結ー承ー転ー提)型

この方法は初めに重要な話をします(結)。その後は(承)から(転)と移り、最後にどのような提案(提)があるのか話をします。(起)はないので初めに(結)でどれだけ興味を持ってもらえるのか重要です。私はホームエクササイズまで繋げたい場合はこの方法を取っています。

(現状‐問題提起‐解決策)型

今置かれている現状に対して、問題点を提起、その後の解決策まで導く方法です。問題視している対象者であれば興味を持ってもらうことは容易いかと思いますが。逆に問題にならない対象者にどれだけ進めても興味は湧かないと思いますので、より対象者をリストアップした集団で行うのが良いかと思います。

プレゼンテーションの内容構成を決定する

ホワイトボードや資料はメッセージを伝えるための補助として活用する

配布資料は持ち帰ることが出来るのでいつでも見返すことが出来るが、配ることで話し言葉に集中がおろそかになり、資料ばかり目が行きやすくなるデメリットがある。

時々文字が多い資料が配られる時がありますが、読んでいる途中で飽きられやすく、相手を疲れさせてしまう可能性があります。使用するのであれば、イラストや図表などを用いる、大切なことを箇条書きにするなど興味の引く資料やスライドを作ります。

もちろんホワイトボードにも良い点はあり、相手が話した言葉を書き入れることで、その場で他者に共有することが出来ます。脳トレーニングやレクレーションなど実施する際、ホワイトボードを用いたほうが良い場合があります。

プレゼンテーションの「つかみ」の5つのテクニック

プレゼンテーションを導入するとき(ここでは集団リハビリを始めるときと仮定する)、初めに相手の信頼を得て、これから実施する(伝える)話の内容を持ってもらい、興味を持ってもらう「つかみ」が大切とのことです。

エピソード法

身の回りにあるエピソードを話の中に入れることです。例えば新聞やニュースのネタなどです。経済や社会情勢など、継続してニュースを見ていないと理解されにくいネタは避けたほうが上手くいきます。私の印象だと、地元ネタは結構話に乗ってくれることが多いです。

ショック法

相手が驚く数字やデータの事例を示してインパクトを与える方法です。

質問法

参加している聞き手に質問を問いかける方法です。相手に問いかけて得られた話で進めるので、初心者や話すのが苦手な方が導入しやすいです。得られた話を横展開するなど応用的なことも出来ます。

適応法

季節やその日の天気、聞き手との接点など身近な話題を用いる方法です。

直接法

徐々に話の熱量を上げていくのではなく、いきなり本題に入る方法です。