やる気,動機づけ

「運動してくれないのは何故?」やる気を引き出すための方法

こんにちは、「集団プレリハ」管理者のかものはしです。

かものはし

本人のやる気を起こすためにはどうすればいいの?

今回学習する内容にあたり参考にした本は、中村新介の「自宅学習はサポートが9割」です。

この本は「どうやったら勉強にやる気を出してくれるのかな?」と言った学生を持った家族向けの本です。

集団リハビリにも役立てる実践方法がありましたので、その仕組みや説明を今からお伝えしたいと思います。

「時間がない、出来ない」と言われたり、不満そうな顔をされた、そのような雰囲気だと周りの方にも悪影響は及ぼします。

そんな状態で続けたら参加する方が減っていく可能性もあるので早めの対処が必要になってきますね。

自宅で運動している習慣のある人とない人の習慣を考える

この本では「勉強が出来ない自分と向き合いたくない」という理由だそうです。

勉強出来ればそれに打ち込むことが出来、出来なければ「勉強が出来ない自分」と証明されるので、自分が熱中出来るゲームやマンガなどに時間を費やすのです。

それを回避するために「問題を解けない状態から解ける」ようにします。

集団リハビリの参加者に当てはめると、勉強が出来ないというのは、「身体の調子が良くない、思うように動けない」と言い換えることが出来ます。

風邪など体調不良はそれ以前の問題だとは思いますが、体力低下や筋力低下などの身体機能低下を生じていれば、「動けていたあの時と比べたくない」といった思いにつながるかも知れません。

その思いが、「どうせしても変わらない」「疲れるだけだ」と言った出来ない原因を自ら作っているのではないでしょうか。

それを回避するために、「出来ない状態か出来るような状態に持っていく」ようにします。

周囲のスタッフと運動をとりまく要因の全体像をサポートする。

大人が仕事をする仕事術があるように、勉強にも勉強法があり、それをとりまく「人間関係」「人生設計」があるかと思います。学生も勉強が出来ないなら「将来の夢」「心理的な部分」「人間関係」などの様々な要因があることを知る必要があります。

そのため、その中から「今どこに力を入れると勉強するようになるのか」という判断をしてくれるサポーターが必要です。

集団リハビリの参加者に当てはめると、将来の夢は「希望とする目標」、心理的な部分は「モチベーションを含め、障がいがあれば受容時期など」、人間関係は「同居家族や施設内であれば対人関係など」評価していく点はたくさんあるかと思います。

1人では把握が難しいところもあるので、施設内であれば他スタッフとも話し合いながら進めたほうが良いですね。

運動をとりまく各要素を考えてみる

勉強法(ここでは運動方法)

運動することによって改善することや次なる向上を行うことです。筋力増強であれば、効率的な運動指導を行うこと。この件に関しては様々な方が実践方法をお伝えしていますので、そちらをご覧ください。

関係(ここでは指導者・参加者同士)

集団リハビリ指導者が直接的関与します。

参加者から見れば「運動を教えてくれる人」であり、信頼関係が必要になってきます。誰でも「嫌な人」でしたらモチベーションは上がりません。

施設内専従であれば時間の積み重ねが必要になってきます。外部委託であれば、参加者との初対面であることが多いと思うので第1印象が重要になってきます。

第1印象が重要な理由については「集団リハビリなんて怖くない!」人前で緊張しない方法」で説明しています。

指導者でなく、参加者同士との関係も大事です。上手く切磋琢磨する関係性を築けばモチベーションアップにつながります

勉強目標(ここでは目標とする生活)

「目標とする生活」を挙げることでモチベーションアップにつながります。

集団リハビリに参加することは、「運動したい」という理由ではなく、その先の「もっと歩けるようになって〇〇〇したい」などと言った目標が潜んでいるのではないかと思います。

参加者にとって「今を変えたい、今後の自信がない」と思う気持ちがない限り、集団リハビリは参加しないのではないでしょうか。

人生目標(ここではやりたいこと)

上記の「目標とする生活」よりもっと大きな目標です。「旅行に行きたい」など日常的なものより夢や願望と言ったことが、これに当てはまるかと思います。

心理

目標はまだしも「やりたいこと」が見つからない理由の要因との一つとして「心理」があります。年配ほど「人に迷惑をかけたくない」という心理的ロックがかかっているように思えます。

どういう接し方や声掛けをすれば良いのか

上記で話した各要素をもとに、アプローチ手順を考えていきます。あらかじめ「目標」が決まっていれば、次にどのようにすれば自宅で運動できるのかを聞いていきます。ここではコーチングの方法を用いて、その基本的な5つの要素について説明します。

コーチングマインド

教えたらすぐに答えが出せるものでも、時間をかけてでも相手から引き出します。間違っていることに対しては「それは違う」と頭から否定せず、試しにしてもらうといった心構えが必要です。

承認

「ほめる」ことは良いことだけ注目して肯定的な評価をすること、「認める」ことはありのままの事実を受け止めることです。

相手が宿題(ここでは運動学習を例にとる)してきたことを「すごいですね」と伝えるのは、「ほめる」ことです。逆に「運動してきたのですね」と事実を受け入れるのが「認める」ことです。

「ほめる」ことも大事ですが、次の行動につなげるためには「認める」ほうが大事です(後のフィードバックで説明)。

傾聴

相手の話を遮らずに聞くことが大事ですが、会話の内容だけではなく、表情やしぐさといった非言語的コミュニケーションを汲み取ることも大事です。

質問

話している相手の中にあるものを引き出すために使います。ただ解決策を考えるのではなく、本人が向き合えていない側面に気づかせてあげれるように質問します。

質問内容は「はい・いいえ」ではなく、相手の話が引き出しやすいような質問が良いです。注意すべき点は、質問攻めにならないこと。

フィードバック

聞き手が感じたことを相手に伝えることですが、「こんな風に進めたほうが良いよ」と一方的にこちらから提供する訳ではありません。

上記の「承認」のときに声掛けした方法「認める」ことを行い、次に相手が気付いていない側面に気づかせてあげます。

フィードバックで必要になることは、「Iメッセージ」を使用することです。「私には、あなたの表情が優れないように感じました」「私には、何か具合でも悪いのではないかと感じました」など、主語に「わたし」を持ってきます。押し付けにならない程度に相手にフィードバックしましょう。

まとめ

多くの人が勉強しない原因を「勉強法が良くない」として考えてしまっていますが、本当は別の原因がたくさんあるのに勉強法だけのサポートに費やしてばかりいるということが問題です。

集団リハビリで例えると、「家でも運動してくれない」といった出来事がたくさんあり、それは指導者による「指導法が悪い」ではなく、それ以外で上記のような「コーチング」といったサポートが必要ではないかということです。

運動を取り巻く各要素を考えながら、時期に合わせて相手をコーチングする必要があります。